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ー外壁塗装と防水工事の違いと選び方|長く安心して暮らすためのポイントー

 

外壁塗装と防水工事の基本を知ろう

外壁塗装と防水工事は、どちらも建物を守るための大切なメンテナンスですが、「何が違うのか」「自分の家にはどちらが必要なのか」が分かりにくいですよね。まずはそれぞれの役割と、なぜ一緒に考えることが多いのかを整理してみましょう。基本を押さえることで、見積もりを取る時や業者と話す時にも、判断しやすくなります。

外壁塗装の役割

外壁塗装の一番の役割は、建物を雨や紫外線から守る「保護」です。外壁は一年中、直射日光や風雨にさらされているため、放っておくと劣化が進み、ひび割れや色あせ、チョーキング(触ると白い粉がつく現象)などが起こります。
外壁塗装を行うことで、こうした劣化部分を補修しながら新しい塗膜でコーティングし、外壁材の寿命を延ばすことができます。また、色やデザインを変えることで、見た目の印象を大きく変えられる点も、外壁塗装ならではのメリットです。
最近では、耐久性の高いシリコン塗料やフッ素塗料、遮熱効果のある塗料など、機能性を重視した塗料も増えています。住まいの状況やご予算、メンテナンスサイクルに合わせて、どのグレードの塗料にするかを選ぶことが大切です。

防水工事の役割

防水工事は、建物内部に「水を入れない」ことを目的とした工事です。特に、屋上・ベランダ・バルコニー・庇など、水がたまりやすい水平面の部分で重要になります。
防水層が傷んでいると、目立つひび割れがなくても、少しずつ雨水が入り込み、やがて天井のシミやカビ、構造材の腐食につながることがあります。最悪の場合、躯体の補修が必要になり、大掛かりで高額な工事につながることもあります。
防水工事には、ウレタン防水、シート防水、アスファルト防水、FRP防水などいくつかの工法があり、それぞれ得意な場所や耐用年数、費用感が異なります。屋上のような広い面積にはシート防水、複雑な形状のベランダにはウレタン防水、といったように、現場に合った工法選びが重要です。

外壁塗装と防水工事の違いと組み合わせ方

外壁塗装と防水工事は、どちらも「水から家を守る」という意味では似ていますが、対象となる場所や仕上がり、工事方法が大きく異なります。その違いを理解しておくと、見積もりの内容が適切かどうか、工事をまとめて行うべきかどうかも判断しやすくなります。

工事箇所と目的の違い

外壁塗装は、主に「外壁の表面」を保護する工事です。サイディングやモルタル、ALCなどの外壁材に塗料を塗り、紫外線や雨から守る役割を持ちます。多少の防水性はありますが、あくまで外壁材をいたわるための塗装であり、屋上やベランダのように水が溜まりやすい部分の根本的な防水とは役割が異なります。
一方、防水工事は、「水が溜まりやすい水平面」に対して行う工事です。平らな屋根、陸屋根、ベランダ、バルコニー、ルーフバルコニーなど、雨水がその場に残りやすい部分に、防水層を作ったり補修したりします。ここがしっかりしていないと、外壁塗装だけをきれいにしても、建物内部に水が入ってしまうリスクは残ったままです。

一緒に行うメリット

実際の現場では、外壁塗装と防水工事を同じタイミングで行うケースがよくあります。理由のひとつは、足場を共用できるからです。どちらの工事も高所での作業が多いため、足場を組む必要がありますが、別々のタイミングで行うと、そのたびに足場代がかかってしまいます。
また、外壁とベランダ・屋上はつながっていることが多く、全体をトータルにメンテナンスすることで、雨水の侵入経路をより確実に抑えられます。見た目もまとめてきれいにできるため、完成後の満足度も高くなりやすいです。費用を抑えつつ、家全体の防水性と美観をアップさせたい方には、同時施工がおすすめです。

費用相場と工事タイミングの目安

「そろそろ塗り替え時期かも」「ベランダのひび割れが気になる」と感じても、具体的にいつ・どのくらいの費用をかけるべきかは悩むところですよね。ここでは、一般的な目安として考えられているタイミングと、チェックしたい劣化のサインをまとめます。

外壁塗装の目安寿命とタイミング

外壁塗装の耐用年数は、使用する塗料のグレードや立地環境によって変わりますが、おおよそ以下がひとつの目安です。
・ウレタン塗料:7〜10年
・シリコン塗料:10〜13年
・フッ素塗料:15年程度
海の近くや幹線道路沿いなど、厳しい環境にある建物では、どうしても塗膜の劣化が早くなりがちです。年数だけで判断するのではなく、次のような症状が出てきたら、早めに専門業者へ相談すると安心です。
・外壁を触ると白い粉がつく(チョーキング)
・ヘアクラックと呼ばれる細かいひび割れがある
・色あせや汚れが目立ち、ツヤがなくなってきた
・シーリング(目地)のひび割れ、痩せが気になる
こうしたサインを放置すると、やがて外壁材そのものが傷んでしまい、塗装だけでは対応しきれない状況になることもあります。外壁塗装は「見た目をきれいにする工事」というより、「劣化が進む前に行う予防メンテナンス」と考えるのがおすすめです。

防水工事の目安寿命とサイン

防水工事の耐用年数も、工法によってさまざまですが、一般的には10〜15年前後が目安とされています。ただし、直射日光や雨風を直接受ける屋上やバルコニーは、想像以上に過酷な環境です。日頃から次のような症状がないかチェックしておくと安心です。
・表面のひび割れや剥がれが目立つ
・水たまりがいつまでも残っている
・排水口まわりの汚れや詰まりが多い
・コケやカビが発生している
・室内の天井にシミが出てきた
こうした症状が見られる場合、すでに防水層の劣化が進んでいる可能性があります。特に、室内のシミやカビは、すでに雨水が内部に侵入しているサインかもしれません。早めに点検を受けることで、躯体の腐食や大規模な補修工事を防げる場合も多いです。

業者選びでチェックしたいポイント

外壁塗装と防水工事を成功させるためには、「どの業者に依頼するか」がとても重要です。広告の印象や価格だけで選んでしまうと、工事内容が不十分だったり、後から追加費用が発生したりすることもあります。ここでは、見積もりや打ち合わせ時に意識しておきたいポイントを整理します。

見積書の確認ポイント

まずチェックしたいのは、見積書の「内訳が細かく書かれているかどうか」です。
・足場代
・高圧洗浄
・下地補修
・下塗り・中塗り・上塗りの塗料名と回数
・防水工事の工法や仕様、面積
これらがしっかりと明記されている見積もりであれば、工事内容をイメージしやすく、他社との比較もしやすくなります。逆に、「一式」とだけ書かれている項目が多い見積もりは、あとから内容が変わっても確認しづらいため注意が必要です。
また、現地調査をせずに電話やメールだけで概算見積もりを出す業者よりも、実際に建物の状態を確認し、写真を見せながら説明してくれる業者の方が信頼しやすいと言えます。

保証内容とアフターサービス

外壁塗装や防水工事は、工事をしたら終わりではなく、その後の経過も大切です。契約前に、どのくらいの期間・どこまで保証してくれるのかを確認しておきましょう。
・塗膜の剥がれや浮きが出た場合の対応
・防水層からの漏水があった場合の補修範囲
・定期点検の有無と頻度
などが、事前に説明されていると安心です。保証書を発行してくれるかどうかも大事なポイントです。
さらに、地元で長く営業している会社や、施工実績を写真付きで見せてくれる会社は、地域の気候や建物の特徴も理解していることが多く、アフターサービスにも期待しやすいと言えます。何かあった時にすぐ駆けつけてもらえる距離感かどうかも、業者選びの大事な判断材料です。

最後に、外壁塗装と防水工事は「まだ大丈夫」と先延ばしにしがちな工事ですが、雨漏りや劣化が目に見えるほど進んでからでは、かえって費用も手間も大きくなってしまいます。定期的な点検と、適切なタイミングでのメンテナンスを意識することで、大切な住まいを長く快適に守ることができます。まずは信頼できる専門業者に相談し、自分の家の状態を知るところから始めてみてください。

2025.11.14