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ー外壁塗装で使用する塗料の種類とは?役割とメリットを解説ー

外壁塗装に使用される塗料には、多種多様な機能と用途があります。特に耐久性向上をめざす塗料は目的別にさまざまな種類があり、適切な塗料の選択がとても大切です。この記事では、外壁塗装における一般的な塗料の、役割とメリットを紹介します。

 

断熱塗料

断熱効果を持つ塗料は、熱の伝達を抑えることで、熱を反射したり吸収したりします。このタイプの塗料を建築物の外壁や屋根、天井や床などに使用することにより、内部の温度を均一に保ち、外気温の変動から内部環境を守ります。

この塗料の主なメリットは、エネルギー消費を削減することです。断熱塗料は熱を保持することで冷暖房の効率を高め、これにより電気やガスの消費を減らし、経済的な節約につながります。内部温度を一定化することで、居住空間の快適さが保たれ、生活の質が向上します。

また、この塗料は扱いやすく、新築はもちろんのこと、既に建てられた建物にも使用可能です。追加で塗装することで、建物のエネルギー効率を改善することができます。

断熱塗料は、エネルギーの効率化と快適な居住環境の両方を得られ、さらに環境保護にも貢献する建材なのです。

 

防水塗料

防水塗料は、雨や湿気による建物の劣化を防ぐ効果があります。耐久性と防水性がよくなるだけでなく、建物の外観の美しさを長期間にわたって保持することをめざした塗料です。気候や建物の種類に関係なく、重要な効果といえるでしょう。

防水塗料にはさまざまな化学成分と技術が応用され、シリコンやアクリルなどの素材によって、水分や湿気の浸入を防ぎます。

防水塗料を選ぶ際には、建物の用途や気候条件、予算、デザインの希望など、さまざまな条件を検討しなければなりません。もっとも適した塗料を選び、適切な施工を行うことで、建物は雨や湿気から保護され、美観を損なうことなくその耐久性が向上します。

防水塗料は、建物の機能性と価値を保つ上で欠かせない、コスト効果の高い塗料です。特にシリコンやアクリルを含む塗料は、雨漏りの防止と建物保護のために重要な役割を果たします。

 

水性塗料

水性塗料は、VOCと呼ばれる揮発性有機化合物の放出が少なく、建築業界で広く利用される塗料です。環境負荷を軽減しながらも高い品質の塗装を実現するよう開発された、主に水を基とした塗料で、VOCやその他の有害物質の排出を抑え、環境持続性を高めます。

この塗料を使うメリットは、VOCの排出が少ないことです。これにより、危険な化学物質の放出が減るため、屋内の空気がキレイになり、住む人の健康への影響が少なくなります。広い視点で見ると、大気汚染や地球温暖化への影響も緩和されるでしょう。

水性塗料は、プライマー塗装などの多岐にわたる用途に適した塗料で、耐候性や耐久性にもすぐれています。また、速乾性があるため、塗装作業の効率を上げる効果があります。滑らかに仕上がることも、好評です。

水性塗料は、塗料を廃棄するときにもメリットがあり、有害な廃棄物の発生を最小限に留めることができます。そのため、リサイクルや再利用が比較的簡単です。環境保全や健康と安全、美観、耐久性、作業効率を兼ね備えた水性塗料は、さまざまな産業で利用されています。今後もさらに、重要性が増していく塗料だと考えられます。

 

油性塗料

油性塗料は、揮発性有機化合物の含有量が比較的高い塗料です。光沢を加えたり、腐食から保護したりといった目的で使われることが多く見られます。水性塗料とは対照的に、油性の成分を主要な成分となっている点が大きな特徴です。油性塗料は耐久性があり、さまざまな塗装のニーズに応えることで人気があります。

油性塗料の大きなメリットとして、すぐれた耐久性と耐水性が挙げられます。特に、水や湿気に強く、酸化や腐食を防ぐ保護機能があるため、機械のエンジン周辺や高温が発生する環境にも適しています。

美観にもすぐれていて、油性塗料は塗装の光沢や質感をコントロールできるため、さまざまな仕上がりにできることが特徴的です。光沢のある仕上がりからマットな質感まで、幅広い表現の塗装ができます。

しかし、油性塗料はVOCを多く含むため、使用するときには換気と安全措置に気をつけなければなりません。環境への潜在的な影響も考慮し、使用後の廃棄処理には注意が必要です。

耐久性と美的魅力を兼ね備えた油性塗料は、特に外装や高温条件下での塗装に向いています。

 

まとめ

外壁塗装で多く使用される主な塗料として、断熱塗料、防水塗料、水性塗料、油性塗料があります。断熱塗料と防水塗料、油性塗料は、その高い耐久性がメリットとし知られています。施工の際には、これらの塗料を適切に選択し使用することが極めて重要です。たとえば、耐久性と環境への配慮を考慮して、基礎の下地塗装には水性塗料を、最終的な仕上げには油性塗料を使用するという選択できます。この組み合わせは、下地の水性塗料と仕上げの油性塗料との間に、よい相互作用があることから使用が可能となっています。特に、水性塗料はVOCの放出量が少ないため、環境にもやさしい塗料です。

加えて、アクリル塗料やシリコン塗料も、その卓越した耐久性で知られており、幅広い塗装工事で使われています。これらの塗料は、塗装工事の条件に応じて、熱の反射や雨水の浸透防止など、特定の性能を発揮します。

さらに、最近では環境への意識が高まっていることから、エコフレンドリーな塗料選びが重視されています。環境保護を考慮した塗料選びは、持続可能な建築プラクティスへの貢献だけでなく、将来的に運用コストの削減にも繋がる可能性があります。また、色の選択も建物の美観と機能に大きく影響を与えるため、色彩心理学も参考にして選ぶとよいでしょう。

塗料を適切に選ぶことは、塗装工事を成功させるために欠かせません。それぞれの塗料が持つ役割とメリットを十分に理解し、工事の目的や環境基準、最終的な見た目などの条件に合う塗料を選びましょう。塗装工事によって異なる条件を満たすためには、塗料の性質と機能を正確に把握することが必要です。

2024.03.29